ストレージの世界も日々進化しているようで、新しい技術が次々に登場しますね。

 

 

IBM Spectrum Virtualizeソフトウェアで構成される「Storwize V7000 Gen2」には、

Distributed RAID(DRAID)という分散RAIDテクノロジーが搭載されています。

これがどんな機能なのか、

自分のお勉強も兼ねて書いてみようと思います。

 

 

 

 

RAID 5 + HotSpare(従来型)

 

 

今まで使われてきた普通のRAID 5とホットスペアの構成です。

・ 青色の部分が実データの領域

・ 赤色の部分がパリティ領域

・ 黄色の部分がホットスペア領域

RAID 5では水平パリティを使用して、複数のハードディスクに分散させて記録しますね。

ホットスペアとしてディスクを一つ割り当ててあります(図のDisk6)。

 

この状態でDisk4がフェイルした場合、Rebuild処理が動作します。

 

この際に、全てのディスクから再構成に必要な情報のReadが発生しますが

これらのデータを単一のディスクにひたすらWriteすることになります。

近年はディスク単体が大容量化されていることもあり、

この処理に非常に長い時間が掛かってしまうわけですね。

 

当然、Rebuild処理が終わる前に別のディスクがフェイルした場合、

ストレージのデータは完全にロストしてしまうので、

この再構成の時間が、従来型RAID5 + HotSpareのウィークポイント。

 

 

この弱点(長いRebuild時間)を軽減するのが、

Storwize V7000の新機能、Distributed RAID(DRAID)というわけです。

 

 

 

 

Distributed RAID 5 (DRAID 5)

 

 

先ほどと同じディスク6本で構成したDistributed RAID 5のイメージです。

・ 青色の部分が実データの領域

・ 赤色の部分がパリティ領域

・ 黄色の部分がホットスペア領域

見ての通りですが、パリティ領域だけではなく、

ホットスペア領域もStripeとして全てのディスクに分散して配置されています。

 

この状態でDisk4がフェイルした場合の、Rebuild処理がこちら。

 

全てのディスクから再構成に必要な情報のReadするところまでは変わりません。

このデータを全てのディスクに分散してWriteすることで、

再構成に掛かる時間が劇的に短くなるという仕組みです。

なお、フェイルしたDisk4を保守交換して分散アレイに復帰させると、

コピーバック処理が動作してストレージを元通りの状態に復帰させてくれます。

 

 

今時のストレージシステムでは、ディスク1本 2TBなんていうのがザラですから、

こういった新機能はありがたいなと思います。

ディスク1本に2TBもWriteするより、

20本に分散して100GBずつWriteした方が、ダントツで早いですからね。

 

 

ちなみに、

仕組みが判りやすいようにディスク6本の Distributed RAID 5 を例にしましたが、

「Storwize V7000 Gen2」は Distributed RAID 6 (スペア領域二重化)も選択可能で、

アレイのディスクドライブは128本までサポートしています。

 

 

 

 

さて、今回はここまで。

また面白そうな技術があったら書いていこうと思います。

 

 

2017-05-02 06:30:00

Distributed RAIDの仕組み


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